†Sky heart†

□〜第十九章〜
2ページ/9ページ






「空‥‥」



誰かに名前を呼ばれ、
空は小さく反応した。


誰――‥‥?


すると鼻で笑うのが聞こえたと同時に、唇に軟らかい感触が降りてきた。


「ん――‥‥」



その感触があまりにも
優しくて、空はゆっくりと目を開けた。



「やっとお目覚めか?」

「わッ――!!」



空は目の前にあったセフィロスの顔にびっくりして、あんぐりとしてしまった。



「クク‥間抜けな顔だな」


「ちょっ‥え‥‥じゃあ今の軟らかい感触って‥‥‥‥」



「あぁ‥俺がキスした」


それを聞いた瞬間、空は赤面してしまった。


そんな様子をセフィロスは面白そうに笑っている。


「は‥恥ずかし‥‥」



「今更恥ずかしがるな。
こんなこと何回もしてきただろう?」



「そ‥そんなこと‥‥
言わないで下さいよ!!」



空はセフィロスから背を向け布団をガバッと被ってしまった。



「空‥あまり動くのはよせ。随分と怪我をしていたようだったからな」



そう言われ、空は思い出したように飛び起きた。



「ジェネシスさ‥‥ッ!!」


瞬間、身体に激痛が走った――‥。



「ジェネシス?まさか‥アイツに会ったのか?」


「はい‥」



「奴と‥戦ったのか?」



...
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ