参
□貴方の笑顔がしゅきダカラ
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丕「くっ……、我が覇道…もはやここまで、か…」
凌「………」
丕「絶対新型インフルだコレ…、国内初の感染者がまさか私だとは」
凌「ただの風邪でわざわざ呼び出してんじゃねーよ…!(震)あんたの存在そのものがウイルスだっての!バーカ!」
丕「小学生のいじめか…!」
凌「何が原因不明の重病だよ、ったく…。いっそ寝込んでろ」
丕「まさか本当に来るとは思わなんだ」
凌「殿にあんたのメール見せたら有無を言わせず『行ってこい』だって。とんだ業務命令ってやつよ…」
丕「えっきし!!(てやんでい!)」
凌「Σきたね!飛ばすな!もー!!」
丕「私のはきたなくないぞ」
凌「穴という穴ふさいでやろうか」
丕「なんと卑猥な」
凌「(ダメだこりゃ)帰る」
丕「遠慮はいらぬ。折角だ、他の見舞い土産の果物でも食っていけばいい。仲達に切らせておいた(盛り合わせスタンバイ)」
凌「……食ったら帰る」
丕「うむ」
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凌「(すげー美味かった…)」
丕「ふむ、まずまずだな」
凌「どんだけ肥えてんのよあんた…。ほら、口ふけよ。ベタベタつけてからに…(ブツブツ言いながら拭いたげる)」
丕「(ゴシゴシ痛い)っむ、そういうお前も唇葡萄色なってるぞ」
凌「ウソ!(鏡見る)…っ!!」
丕「マジだろう。しばらく取れぬだろうな…(ニヨニヨ)」
凌「ちくしょ…!(震)み、見てんじゃねー!」
丕「ならば眠るとしよう。腹がふくれたら眠くなった」
凌「あっそ…、ふぁ…」
丕「寝ていくか?」
凌「ぜってぇ嫌だ…。とっとと寝ちまえ葡萄野郎」
丕「葡萄、悪くない」
凌「はいはい…。…なんかさ、あんたって結構風邪ひくよね」
丕「………」
凌「あぁ?もう寝たのかよ…!ったく…。」
丕「なーんて」
凌「くたばれ」
丕「この程度は風邪に入らぬ。案ずるな」
凌「若く無いんだから無茶しないでよね…」
丕「ふん…」
凌「分かったら寝る!あんたとしゃべるの体力いるんだから…(うつらうつら)」
丕「それは済まない。ゆっくりしていってくれ」
凌「当然…」
殿に言われて、なんてのは嘘なわけで。
いちいち殿を言い訳にするのも面倒だから、それなりに元気でいろっつーの。
結局夜まで起きれなかった凌統は一泊かましていきましたとさ。
終