白き華

□カヨワキボクラ〜番外〜
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「フフ、完成したヨ…」



不敵な笑みを浮かべ、その人物は小さく呟いた。
手にした小瓶をライトに翳し、再度笑みを浮かべる。
それをギュッと握り込み、その人物は颯爽と踵を返した。










その日、十番隊は平和そのものだった。
代わり映えのない日常。
山になった未処理の書類に日番谷は目を通し、順に片していく。



「隊長ぉ〜、それじゃあ行ってきますね〜」


「…終わったら、さっさと帰ってこい。お前のせいで仕事が溜まってんだ」



日番谷は書類から目を離さず、不機嫌そうに呟いた。
無駄だとは思いつつ、言わずにはいられない。
松本は「ハイハイ、分かってますって♪」とか言いながら、ヘラヘラと笑っている。
こんな時は決まって真っ直ぐ帰ってくる試しがない。


コイツ、フケる気だな…


松本の意図がわかり、日番谷はギッと松本を睨んだ。
流石に松本もマズイという顔する。




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