染まらない華
□君が好き
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君が好き
誰よりも近くで 誰よりも傍に
君といられたらと思う
君のその声で
名を呼ばれたいと願うのは
叶わない事なのかな?
君が好き
夏休みも終わり、新学期が始まる。
毎日続く残暑の暑さ。
変わらない生活。
いつもの時間に起きて、いつもの様に学校に行き、いつもの様に部活に出て、いつもの様に就寝する。
そんな毎日…。
そして、そんな全然進展しない渡との関係に、俺は焦りと苛立ちを覚えた。
この気持ちがなんなのか気付いたのは夏休み。
渡が好きだ。LIKEじゃなくLOVE…。
名前を呼んでも、過剰なスキンシップも、軽く受け流されているようで…、だからそれが俺の胸をきしりと締め付ける。