染まらない華

□Pretty Boy
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今はまだ、その可愛い寝顔を見ていたいから。



「…ん…」



少年の体がぐらりと揺らぎ、頭がコテンッとジローの肩に乗っかかった。



うわ〜、うわ〜っ!?めちゃくちゃ軽いよ、この子っ!?それに良い匂いだC〜♪



胸の内で騒ぎながら、柔らかなその髪に指を絡めた。

サラサラと揺れる髪に、ドキドキと胸が高鳴る。

フワフワ風に揺れ続ける髪に、ジローはそっと顔を寄せた。

そして、春の桜の様な甘い香りに、ジローはうっとりと目を閉じる。




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