染まらない華

□君が好き
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渡の肩に頭を乗せ、自責にの念に陥っていると、そっと俺の背に渡の手が回された。

そして…。



「…夏樹…」



小さな声で、俺の耳元で、柔らかなその澄んだ声で、渡は俺の名前を呼んだ。



「えっ?」



びっくりして俺は顔を上げた。

まさか、名前を呼んでくれるとは思わなかったから。

信じられなくて、俺はマジマジと渡を見つめた。

渡が真っ直ぐに、俺を見つめる。

その綺麗な瞳に俺は息を呑む。



「…夏…樹」



直に言うのは恥ずかしいのか、途切れ途切れにもう一度言った後、サッと頬を染め渡は俯いた。

か、可愛いっ!?

俺は思わず、渡の頭を抱えて抱き締めた。




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