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□始まりの終わり
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『骸、俺はもう大丈夫だから。お前はボンゴレリングを捨てて、千種さん達と一緒に自由になっていいよ』


骸が塒とする黒曜センターにやって来た綱吉から、話の最後にそれが当然だとでもいうように告げられたその言葉。それは骸にとって願ってもない申し出のはずだった。


(俺はもう大丈夫?自由になれ?つまり、僕はもう必要ないと…?今更、僕を切り捨てるのか……そんな笑顔で。苛々、する──)


けれど、その時にはもうそれを素直に受け入れられないほど綱吉に執着していて。知らず動揺してしまっているのか、何もかも否定的にしか捉えられなくなっていた骸は、気付けば感情のまま綱吉を自分の下に押し倒していたのだった。


「あ、うっ…も、やめっ…」


骸に取られた制服のネクタイで両手首を拘束され、さらに冷たい床に俯せの体勢で組み敷かれた綱吉が、弱々しい声音で拒絶の言葉を漏らす。
ズボンも下着ごと剥ぎ取られ、逃げる腰を引き寄せられ、これまで触れられることのなかった綱吉の蕾には今、骸の指が挿入されており、無理矢理こじ開けられようとしていた。


「くふっ…本当に止めていいんですか?ちゃんと慣らしておかないと、あとで辛いのは君なんですけどね」

「はっ…ひゃあ…!!」


そして、楽しそうにそう言い放った骸は、綱吉の意思を尊重するとでもいうように、いたずらに中を掻き回していた二本の指を引き抜いて。
綱吉を苛んでいた異物感からようやく解放されたかと思えば、またそこに熱い塊を押しあてられ、それが何かを察した時には、綱吉の中に入り込んできていた。


「ふぁ、あ"ぁぁっ…!い、ぁ…むり、むりだからぁっ…」

「くふふ…何言ってるんです。ちゃんと全部入ったじゃないですか」

「う、ぁ…ああっ…」


指の時よりも酷い痛みと異物感、内蔵を押し上げられるような圧迫感に襲われ、取り乱した綱吉は骸から逃れようと床に爪を立てて必死に身体を捩る。
けれど、そんな綱吉に構うことなく、その逃げる腰を押さえ付けて奥深くまで侵入した骸は、そのまま強引に律動を始めたのだった。


「い、いたいぃっ…!むくろっ、やめ…!」

「ああ…すいませんね。慣らし足りなくて、切れてしまったようだ…責任を持って気持ちよくさせてあげますから」

「……っ、ひっ、はぁ…!!」


綱吉が生理的な涙を浮かべながら懇願するが、それが聞き入れられるわけもなく、冗談めかしてそう告げた骸が、綱吉の背中にぴとりと寄り添ってきて。
片手を前に回し、綱吉の自身をやんわり握り込んだかと思えば、突き上げる動きに合わせて扱かれ、思わず上擦った声が口をついて出てしまう。


「ふっ、ぁ…あ、うぁっ…」

「クフッ…もっと声出して…?君の中、すごい締まってる…食いちぎられそうです、よ」

「ひっ…あぁ!?あ、ぅ…うそ…」

「嘘じゃありませんよ、僕に…男に犯されて感じてるんでしょう…?」

「……っ、ちがっ、あ…も、はなしてぇ…!」

「嫌ですよ、こんなに気持ち良いのにもったいない」


そうして蕾から滴る鮮血が潤滑油となっているのか、ますます行為は加速していき、揶揄するようにそう囁いた骸は、狙ったように前立腺を突き上げてきた。
前と後ろを同時に攻められ、徐々に苦痛が快楽で塗り替えられていく未知の感覚。もう離してほしいと願ってもそれは叶わず、骸の手を濡らす先走りと、潤う蕾が、ぐちゅぐちゅと淫らな音を立てる。




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