小説

□今年の夏は暑い。
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暑い・・・。

今日は暑すぎる・・・。

何度だ?と思って、天気予報を見てみると、35度!?

地球温暖化か!?

温暖化しすぎだろう!!

俺、暑いの結構平気だと思っていたのに。

今日はなんと、エアコンが使えない。

理由はガゼルにある。

昨日は普通に使えたんだ。

でもガゼルは、暑いと言って、20度まで下げやがった。

ばかだろ?あいつ。

グランに怒られて、今日だけクーラー使うの禁止と言われてしまった。

しかも今日に限って暑いという・・・。

ガゼルを見ると、溶けてしまいそうな感じだ。

目がとろーんとしてて、可愛いといえば可愛いが・・・。はっきり言っていつものガゼルではない。

俺も我慢できない。

アイスでも食べよう。

「お〜い。ガゼル。アイスいるか??」

そう聞くと、ガゼルは

「・・・いる」

ぼそっという。

・・・あいつ、そろそろやばいな。

ノースリーブなのに、わざわざ、腕を捲ろうとしている。

そして、暑くて怠い体を起こし、冷凍庫を見ると

「・・・ない」

昨日までにはあったアイスが・・・ないではないか!!!

しかも俺が好きなあずきバーもない!!ガゼルが昨日買ったチョコレートアイスもないじゃないか!!!!

よく探してみると、何か書いてある紙が入っていた。

「・・・なんだこれ」

読んでみると



『バーン、ガゼルへ。
アイス美味しかったよ。俺のために買ってくれたんだよね^^ありがたく2つもらっといたからっ!グランより』



「うぉおおおおおおおおおお!!!!!こんのビッチがぁああああああああああああああ!!!!!」



・・・もうヤバイ。

普通に熱中症になるわ。

「・・・ガゼル〜、もうアイスがなかった・・・。!!!!」

ガゼルを見ると、本当にヤバイ。

目がイってるわ!!

あいつ、本当に暑さ弱いから、このままじゃ・・・。





溶けちゃう!!!!!!!






「はぁ、はぁ・・・ガゼル!!生きてるか!?」

すぐにコンビニに行ってきて適当にアイスを10個ぐらい買ってきた。

もちろん、グランの金で☆

ガゼルを見ると、目をつぶっていて、顔が赤くて、死人(赤バージョン)みたいに見えた。

ヤバイっ!!


すぐにコンビニで買ったアイスを3本あけ、全部味がバラバラだが、ガゼルの口に突っ込む。

「んぅっ」

少しガゼルが目を開ける。

上目目線。

可愛すぎる!!!!

いやいや・・・それどころではない!

本当に今日暑くてアイスがどんどん溶けていく。

てか、まずガゼルの口に3つもアイスが入らない。

スティックアイスだから、2本ぐらいは入ったけど、もう一本が入らない。

だから、その1本は俺が舐める事にした。

ガゼルはペロペロと遅くなめているので、自分の手にはアイスでベタベタ。最悪だ。

なんとか、ガゼルが食べ終わると、何とか普通に生き返っていった。

その後ガゼルは頭に保冷剤を巻き、氷枕を膝におく。

最初っからこうしていれば良かったんだ。

そして、俺も3本目のアイスを食べようとしたとき


「ただいま〜」

グランが練習から帰ってきた。

「うわっ、ここ暑いな、エアコンつけよっと」

そういって、エアコンのリモコンをつけるグラン。

「・・・グランさん、何してるんですか?」

今日はエアコン禁止って言っていたのに、言った本人がつけてるし。

「え?エアコンつけてるんだけど?」

「昨日、つけるなと言っただろうが!!!!お前が!!!!」

そう言うと、グランは


「え?暑いんだから、普通つけるでしょ?バーン達はつけるかと思ってたよ〜。あははは。」


ぶちっ。


キレた。怒りの線がキレた。






俺はともかくガゼルは死ぬかと思ったんだぞ?









まぁその後は、グランをぼこぼこにして、涼しいけど、環境に悪い暮らしをした、バーンとガゼルでした。
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