短編

□after rain
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【after rain】



月宮と出会って早数日、一緒にご飯を食べる仲になった。どうも月宮は面倒くさがりみたいで、カップ麺とかの簡単な物で済ませてしまうんだと。

「体に良くないし栄養無いじゃんかよ!!」ってこの前お邪魔したとき(その時はちゃんと作ってくれた。美味くもなく不味くもないものを)に口走ったら何故だかオレの所にご飯を食べに来るようになった。

まあ、買い物着いてきてくれたりするし嬉しいからいいんだけどさ。


『今日はハンバーグにしよう!挽き肉安いし!』
「豆腐ハンバーグね」
『豆腐?・・・カロリーとか気にするのか?月宮全然細いじゃん』
「・・・ってちょっと何処触ってんのよ!!」


オレは気がつけば月宮のお腹を触っていたわけで、思いっきり手をつねられました。公衆の面前で何やってんだオレ?!決してやましい気持ちは無いよっ!!


「無自覚で無意識ってどうなのよ・・・」
『・・・あ、タマゴー!!』


買い物カゴを月宮に押し付けて、特売のタマゴに飛び付くオレなのであった。

二人分の食事を用意するのが習慣になりつつある今日この頃である。





(何かさ、アレだよね)
(アレって何よアレって)
(オレ、主夫になる)
(は?!)


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