拍手小説:1827+ランボ:甘
『僕よりその子?』




「ぎゃはは、ランボさんが一番だもんね!!」

「こらランボ!そんなに走ったら危ないって。」


べちゃ

あーあ。

言わんこっちゃない。

はぁ、と溜息を吐きランボのもとへ駆け寄る綱吉。


「が・ま・ん・・・」

「我慢しなくていいよ。痛かったんだろ?」

「痛くなんかないもんね!!」

「はいはい。」


ランボを抱きかかえ背中をポンポンと叩きながらあやす。

ひしっと綱吉の肩にしがみつき涙をこらえるランボに思わず笑みが漏れた。

家に帰り奈々を呼ぶがどうやら買い物に出掛けているらしい。

仕方なくリビングにある棚から救急箱を取り出し頬の傷を消毒してから絆創膏を貼った。


「ほら、もう大丈夫だよ。」

「うぅ・・・ツナ!!ランボさんと遊べ!!」

「はぁ?またぁ?」


まぁいっか。

特に予定なんてないし。

ランボを連れて階段を上り綱吉の部屋へ行く。


「何するんだ、ランボ?」

「お昼寝!!」

「えιそれ遊びじゃないし!」

てっきりゲームか何かだと思った。

別に昼寝が嫌というわけじゃない。

修行やら何やらで忙しかったし今休めれる事は正直嬉しいのだが・・・

そんな事してリボーンに見つかったら後が大変だろう。

とりあえずランボを綱吉のベッドへ寝かせて布団を掛けてやった。

ふあぁと欠伸をするランボを見てやっぱりまだまだ子供なんだよな、と思った。

小さいくせに生意気なところもあるが子供らしいところもあるのだ。

ふと我に返ると既にランボは眠っていた。

自分も一眠りしようかと思った瞬間誰かが肩に手を置いた。

バッと振り返ればそこにはいつもの学ランを羽織った雲雀がいた。


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