<短編−弐−>

□どんな時が幸せ?
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幸せだなぁ〜って、よく思うことがある。

美味しいものを食べている時とか、何か嬉しいことやおめでたい知らせが舞い込んで来た時。

巫女として、段々と独り立ち出来るようになった時。

犬夜叉が仕事から早く帰って来られた時。

幸せって、色々なカタチがあって、ちょっと嬉しいことがあると『幸せ』だなぁ〜と思うのよね。些細なことでも。

でも、『いちばん幸せな時』って、どんな時かしら……?

少し考えてみた。


「かごめ」


犬夜叉が、来い来いと手を上下に振りながらあたしを呼ぶ。手を軽く引っ張られながら、犬夜叉の膝の上に座るよう誘導されて、ちょこんと座れば、すかさず犬夜叉に後ろからを抱きしめられる。

「犬夜叉って、いつからこんなにも甘えん坊になったの?」

くすくすと笑いながら問えば、うるせぇ、と小さく悪態ついた言葉が返ってきた。
首を反らせて、顔を犬夜叉の方に向けると、直ぐに柔らかく温かいものに唇を食まれる。繰り返し繰り返し、小鳥が餌を啄むように何度も唇を求められて、あたしも犬夜叉の優しいそれを求めた。


「んっ、…ね、え…犬夜叉…」
「うん?」


呼吸が乱れ激しく上下する胸に添えられた犬夜叉の手にあたしの手を重ねた。


「いちばん幸せなときをね、考えてみたの」
「ふ…ん。それで…」


身体ごとふわりと持ち上げられ彼と真向かいになる形で、犬夜叉の膝上におさまる。熱い吐息を生み出す唇が耳元に近付いた。


「…いつなんだ?」


やんわりと耳朶を噛まれた。


「…犬夜叉とこうして一緒にいる時」


そう言えば、ほぉ〜とでも言いたげに彼の目が細められて、その様がいやに妖しく見えた。


「『こうして』一緒にいる時か……また随分な殺し文句だな」
「そう?」
「ああ」


彼の手が頬を包んで、次には濃厚な……舌を絡める、ディープキス。
犬夜叉と一緒に居られる時がいちばん、幸せだと感じるのに、あたし可笑しなことを言ったかしら。



Fin

あとがき

久々に書いた小説がこれとは……恥ずかしいっ(//△//)
我知らず知らずのうちに、かごめちゃん犬夜叉を誘ってて……
これ以上言ったら、長々と続きそうな為、ここで強制終了(笑)


ふたりはずっと甘甘でいたらいいのさぁ〜〜!


ここまで、お読みくださりありがとうございましたっ(^人^)



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