melody.
□story 5
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ぎゃぁああああああああ
ビクッ!!
朝、みじたくを整えていた葉瑠は隣から突如聞こえた声が響き渡り、驚いて発信元である隣の部屋―あむの自室を訪ねた
コンッコンッ
『あむちゃんどうかした?…』
すると
中から慌てたように返事が返ってきた
「な゛何でもない!」
『そう…だったらいいんだけど…何かあったらいってね。』
「わかった」
季節は 春
出会いの季節
葉瑠は一階へ降りて行くとあむのパパがカメラを持ってあみちゃんを撮っていた
『おはようございます。』
「あら、おはよう葉瑠ちゃん」
「おはよー葉瑠ちゃん」
「はるおねえちゃん、オハヨー」
あみは幼稚園の制服を着て、胸には桃の名札を付けていた
「すもも組
ひなもり あみちゃん!」
しゅたっ
「やーー」
「「やー」じゃなくて「はい」でしょ?あみちゃん」
「やい!」
「……何やってんの?」
『あむちゃん』
「モチロンあみちゃんの入園式リハよ!」
「やいやい」
「本番でキンチョーしないようにねっ
そしてパパは、この命にかえても手ぶれ無しの思い出を」
『良い家族だね。』
「アタシのときもこうだった…」
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