melody.
□story 1
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〜聖夜学園〜
学園の校門の前に1人の少女がいた
『 ここだーーー 』
少女は中へ入っていった
プラネタリウムの中で金髪の男性とピンク色の髪をした女のコが話していた
「え… おとなになっても夢なんてあるの?」
「もちろん」
(夢…)
「どうやらまた1人迷子が来たようだね」
「え?」
ギィ−ー
その時
扉が開き誰かが入ってきたが、逆光で顔は見えなかった
(誰…)
『えっと…こんにちわ』
「こんにちわ(ニコッ」
『ごめんなさい勝手に入ってしまって近々転入してくるので今日は下見に散策していたら迷ってしまって……』
「大丈夫だよ
そうだ! もし良かったらキミも一緒にお茶しないかい?」
『いいんですか?』
「もちろん ねっ!」
金髪の男性−司に突然聞かれてピンク色の髪をした女のコ−あむはビックリ!していた
「Σべっ別にかまわないけど」
「だって さぁいらっしゃい」
『それじゃあ…お邪魔します』
カツッ カツッ……
入ってきた少女−葉瑠はあむ達の前で止まった
『はじめまして 荘園寺葉瑠っていいます えっと…名前きいてもいいかな?』
「あたしは 日奈森あむ あむでいいよ
葉瑠ってよんでいいかな」
『いいよ
よろしくねあむちゃん』
葉瑠が近くまできて顔が見えるようになった
(綺麗な目…エメラルドグリーンの色だあ)
葉瑠は司から紅茶を貰うとあむの隣に座った
「さて…キミはなにに迷っているのかな?」
「おとながいってたんだ
夢をかなえられるのはほんのひとにぎりだって…
やっぱ…笑っちゃう?なんでも持ってるカンペキな人じゃなきゃ…
夢なんて…『なりたい自分』がほしくて頑張っても意味ないのかな……」
司は口の前にゆびをたて
「物語のヒミツを教えよう
シンデレラも白雪姫もねむり姫も最初から満たされてたわけじゃないはじめは必ずなにかが欠けている
『王子さまと幸せに暮らしました』は最後のページだろう?
最初からなんでも持ってるお姫さまじゃ物語ははじまらない
『なにかが足りない』子はどんな子でも物語の主人公になれるんだよ」
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