第2章

□第15話
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―――…


「うわ、デケー!!」


鋼のの声が室内に響く。
季節が季節だからか、他に人は見られない。


3人から告げられたホワイトデーに返すお返しは、"プールに行こう"ということだった。

…その時に実香がこっちを見てニヤリと笑っていた事はこの際忘れよう。

私や兄弟は3人に連れられて急遽水着を買う羽目になり、そして数日後には住んでいる所から少しばかり遠いところにあるプールに連れてこられた。


ばしゃん、と水を跳ねさせながら次々と水中に入っていく。
水深は上で見るほど浅くなくて、結構深く、属に言う大人のプールだ。


「エドぉ、ちゃんと顔出てますか〜?w」

「っるせぇよバカ!!///」

「つま先立ちしてるな?ww」

「………///

「アル、手ェ貸して……υ」

「わあぁぁ!!
綾乃大丈夫!?υ」

「チビ2人は大変そうやな。」

「実香と真菜は印象よりも背が高いよな。」

「はいはーい!
あたしは163cmで、実香は160cmくらいやでぃ

「ほぅ…」


水中で浮力を利用してピョンピョンと跳ねながら言う真菜の水着は、意外にもビキニだ。

白色を基調としたそれに黒のしま柄や肩ひもやリボンで整えてある。






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