最終章

□第19話
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―――…


「―――ッ!!」


バサッ、と布団を勢い良く剥がして飛び起きる。

時間は…午前2時。


「…嘘……」


「本当に…?」と発した声は弱々しく部屋に消える。
ドクン、と鼓動が1つ鳴る。
そして、ある事に気付いた。


「せや、携帯…!!」


アドレス帳から実香の携帯の番号を選んで呼びだす。
けれど…


「出ない……」


続けて今ちゃんにも電話をかけるかれど、実香と同様どれほど待っても電話に出ない。
それだけ熟睡しているのか、それとも…


「……………」


くそ、何でこんな急に…


起きていたってどうにもならない。
そう考えて再び布団に潜り込むけれど、眠りにつくことはできない。

頭の中は真理の言葉とエドやあたし達の事でいっぱいで、逆に目が冴えてくる。


…どうしよう……


心の中で 、夢が壊れていく音が聞こえた気がした。







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