最終章
□第19話
2ページ/7ページ
―――…
「―――ッ!!」
バサッ、と布団を勢い良く剥がして飛び起きる。
時間は…午前2時。
「…嘘……」
「本当に…?」と発した声は弱々しく部屋に消える。
ドクン、と鼓動が1つ鳴る。
そして、ある事に気付いた。
「せや、携帯…!!」
アドレス帳から実香の携帯の番号を選んで呼びだす。
けれど…
「出ない……」
続けて今ちゃんにも電話をかけるかれど、実香と同様どれほど待っても電話に出ない。
それだけ熟睡しているのか、それとも…
「……………」
くそ、何でこんな急に…
起きていたってどうにもならない。
そう考えて再び布団に潜り込むけれど、眠りにつくことはできない。
頭の中は真理の言葉とエドやあたし達の事でいっぱいで、逆に目が冴えてくる。
…どうしよう……
心の中で 、夢が壊れていく音が聞こえた気がした。
.