― Angel pain ―
□―第2章―
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真っ白
汚れ一つない
無垢な色。
僕の背中に生える"モノ"の色。
それは、
神に仕える使者の証。
この世界で言うならば、
天使と呼ばれるもの…。
時として
自由になれる"ソレ"は
時として……自由を奪う。
神に仕えし者は…
汚れを知らず、
ただ、ただ…
美しく、
尊く…。
誇り高くなければ…。
汚れなど、
知ってはならぬもの。
そう、
だから僕は知らなかった。
知りたくもなかった。
汚れ、なんて。
その、"汚れ" が
本当に、
汚れているのかも知らずに、
知ろうともせずに…。