ダイヤのA夢

□夏期講習
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「おい、おまえら席着け!!」
学年主任がそう言うと、生徒たちは大人しく席に着いた。

「え〜、野球部の諸君。夏の大会お疲れ様。結果は残念だったが、大事なのは結果じゃない。その過程だ!!それを胸に刻んでおけ。」

一呼吸おいてからまた話始める。

「だがしかし。君たちは3年生だ。つまり、受験生だ。この夏休みがどれだけ大事かわかるな?」

一度生徒たちの反応を伺ってから再び話始める。

「そこでだ。野球部の諸君を対象に夏期講習を開催する!!講師はこいつだ!!神崎、来い!!!」

ガラガラ

「どうも。野球部の皆さん。講師の神崎日向です。」

「ちょっと待ってくれよ。同級生に教わるってことか?」

「そうだ。伊佐敷、何か文句あるのか?」

「さすがにソレは嫌だぜ。」

「神崎は首席だぞ?そんなヤツに教えてもらえるんだ。ありがたいと思え。じゃあ神崎、後は頼んだぞ。」

「あ、はい。」

「おまえら!!反抗すんじゃねーぞぉー。」

そう言って学年主任が出ていった。
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