BLEACH夢

□微笑み
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「日向くん」

「はい」

「すまないが、そこの書類を取ってくれないかい?」

「こちらですか?」

「そう。」

「はい。」

「ありがとう。」

「いえ。」



短い会話を交わし、私は自分の仕事に戻る。



私は三番隊の三席として隊長や副隊長の補佐をしている。

特に私のいる三番隊は隊長が仕事をしないため、副隊長の仕事がとても多くなってしまう。

それの手伝いをするのが私の主な仕事だ。



「吉良副隊長」

「何だい?」

「これから十番隊に書類を提出しに行くのですが、他に提出する書類はございませんか?何番隊でも構いません。」

「うーん………そうだね……じゃあ悪いけど十三番隊にも行ってきてもらっていいかな?」

「かしこまりました。」

「あ、あと何かお茶菓子を。日向くんの食べたい物でいいよ。帰ってきたら一緒に食べよう。」

そう言って吉良副隊長が微笑む。

その憂いを帯びた微笑みは本当にきれいでいつも見とれてしまう。 

「わかりました。それでは行って参ります。」

「うん。気をつけて。」

吉良副隊長のこういう気遣いができるところがとても素敵だと思いながら十番隊へと歩を進める。
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