聖華の夜に

□契約〜魔法〜
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聖華「うわ〜、変わってないな〜」
水月の家を見て聖華がいう。
水月「うん。聖華が出て行ってからなにもしてないもん。  
   さぁ、入ろ」
水月が強引に聖華の手をひっぱった。
聖華「まって」
聖華が水月の手を引っ張った。
聖華「この世では、私は死んだことになっている。今私が水月の家に堂々と入ったとする。水月の親はパニックをおこすだろう?」
水月「あ、そっか!じゃぁどうすれば・・・」
聖華「私は直接水月の部屋にいって待ってるよ」
水月「ぇえ!?無理だよ。私の部屋2階にあるの知ってるでしょ!」
そう、水月の部屋は2階の一番端の部屋。
聖華「大丈夫。私を信じて」
聖華はニコニコしていう。
水月「信じろってねぇ・・・」
聖華「さぁさぁ、水月は家に入って♪」
聖華は水月の背中をトントンと押した。
水月「・・・分かったよ」
水月は玄関へと入っていった。聖華は外で一人になった。
聖華「ふぅ〜。さて、ひと跳びしますか」
聖華は静かに地面を蹴飛ばした。

水月「ただいま〜」
水月が家の中に入っていく。
母「今日は遅かったのね。どうしたの?」
水月の母が近くの部屋から顔をヒョコッとだしてきく。
水月「ちょっとね」
水月はニコッと笑い、2階へあがっていく。
―――水月があんなに嬉しそうに・・・
   聖華ちゃんが亡くなってからはじめてみたわ・・・
母は水月の笑顔をみて思った。

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