聖華の夜に

□契約〜契約〜
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水月「契約?」
聖華「そう、契約」
真剣な顔でいう。
水月「契約って?」
聖華「契約、それは魔法使いと人間がかわすもの。契約を交わした人間は自らの命を魔法使いにあずけ、相手の魔法使いの契約石を体内にいれる。そのため魔法使いが死ぬと契約者も死ぬ、そのかわり魔法使いは命がけで契約者をまもる。これはお互い信じあってないとできない約束」
聖華が説明する。
水月「信じあってないとできない約束・・・
   そんな大事な役を私に?」
聖華「私は水月を信じてる。それに、もう水月は私と関わってしまっている」
水月「・・・どういうこと・・・?」
聖華「私が生きていると知り、場所が確定したとなると私を殺しにかけるでしょ?でも彼らは私達八種魔法天皇が強いことを理解してるでしょう?そこで、私達の関係者を殺していき、精神的ダメージをあたえ力をなくしていく手にはいるのよ」
聖華が水月をまっすぐな目でみる。
水月「そんな・・・」
聖華「私は大事な水月をこんなことに関わらせてしまった。だから水月を守りたいんだ」
水月「・・・うん・・・」
水月が下を向いて小さい声で言う。
聖華「今すぐに答えをだしてとは言わない。水月が答えを出すまで待ってるよ。
   それに、契約石は水月が持っているんだから」
聖華がニコッと微笑みいった。
水月「え?私がもってるの?」
聖華「そう、10年前私が挙げた石、あれが契約石。決心したらそれを私に渡してね」
水月「分かった」
聖華「じゃぁ、今日はもうこれで、もう遅いしね。また明日」
聖華が窓を開けた。
水月「まって!」
聖華の手を水月がつかんだ。
聖華「もぅ、心配性だな水月は。こんなとこから飛び降りたって余裕で大丈夫だって」
水月「そうじゃない!そうじゃないのよ!」
水月は聖華の手を引っ張った。そして窓から聖華を離した。
聖華「じゃぁ・・・何?」
水月「今日は泊まってっていいよ。私聖華と一緒に寝たいんだ♪」
あまりにもやんちゃなお願いに聖華はため息をついた。
聖華「はぁ・・・しょうがないな〜。でも私は床でいいからね」
水月「うん!!」
水月は嬉しそうに返事を返した。水月はベット、聖華は床に寝転がった。
水月「聖華〜、明日から聖華はどうするの?」
聖華「とりあいず学校にいくよ」
水月「え、それじゃぁ学校のみんなにバレちゃうじゃん」
聖華「大丈夫、自分に暗示をかけておくから。バレないよ」
水月「そっか、なら安心ね
   じゃぁおやすみ」
聖華「お休み、水月」
2人は目を閉じて、静かに眠りに入った。

続く
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