聖華の夜に

□契約〜水魔法の使い手〜
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水月「ぇえ!?じゃぁソラも八種魔法天皇なの!?」
水月が叫ぶ。シンとした教室中に水月の声は響き渡った。
聖華「・・・水月、あなた魔法使いならみんな八種魔法天皇だとか思ってないよね?」
水月「へ?」
ソラ「くく・・・さすがバカだな」
劉輝「なんか知らんけどバカだね」
水月「だって・・・魔法使いだし・・・知らなかったし・・・」
イジケ気味に水月がいう。
ソラ「いいよ、水月はバカた似合ってるから」
ニコニコしてソラが水月の肩を軽くポンポンと叩いた。
水月「ソラ・・・全然嬉しくないよ」
劉輝「本当のことなのよ、バカ」
水月「グサッ)うぅ・・・」
もはや主語さえもバカにされた水月。
水月の心に「バカ」という言葉のやりが突き刺さる。
聖華「バ、バカはやめようよ。水月って呼んであげよう?ね?」
同情。この言葉が聖華の頭をよぎった。
ソラ「セイカがいうんじゃしょうがねぇな。水月って呼んでやるよ、バカ」
水月「呼んでやるよじゃなくて私は水月なの!ってかもうすでに呼んでないよ」」
ソラ、劉輝が笑った。

4人がいる教室のすぐそばの廊下、一人の男性が壁にもたれかかっていた。茶髪をし、片手にファイルをもっている。岩鉄だ。
「やっぱり、彼女だったのか。
 『セイカ・テール』
 あの海の中、炎の使い手はどうやって助かったのか・・・不思議だね」
少し微笑み、その場を後にした。

つづく
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