聖華の夜に

□思い出〜ソラと劉輝2〜
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あの野原、一人でソラは立っていた。重荷を持って・・・。
セイカ「ソラぁ」
セイカが走ってきた。
ソラ「セイカ!こんな時間にどうしたんだ!」
時刻は午前6:00。
普通ならセイカは寝ている時刻だ。
セイカ「ソラの見送りしようと思ってねぇ」
ニコニコしていう。
ソラ「で、でも、オレ時間なんて教えてないよ?なんで分かったのさ」
セイカ「まりょく♪」
ソラ「うそつくな」
セイカ「えへへぇ。本当は時間なんて知らなかったんだぁ。だからずぅっと待ってようかなぁってね」
ソラ「は!?お前バカか?」
セイカ「ばかじゃないもぉん」
セイカが舌を少し出して言う。
ソラ「・・・はぁ、お前なぁ・・・」
セイカ「ぁあ〜!!」
ソラが話そうとした瞬間、セイカが叫んだ。ソラは驚いた様子でセイカをみた。
ソラ「ドキドキ」な、なんだよ。おどかすな」
セイカ「わたすものがあったんだぁ」
ソラ「わ、わたすもの?」
セイカはポケットに手をつっこむ。そして中から何かを出し、それをソラに差し出した。
セイカ「ソラ、ハッピーバースデー♪」
ソラ「・・・は?」
セイカ「今日ソラの誕生日でしょ?急いでたからこんなのしか用意できなかったんだケド」
そういってセイカはソラの掌になにかをおいた。
ソラ「ぶ、ブレスレット」
それはオレンジ色の石でできたブレスレットだった。
セイカ「女の子みたいでゴメンネ。その石、私が作った魔法石だから・・・。でも、小さいかなぁ」
セイカは苦笑して言う。そんなセイカをみて、即座にそのブレスレットを手につけた。
ソラ「小さくないよ。ありがとう。大切にするよ」
ソラには笑顔がみえた。
セイカ「うん!」
セイカも笑顔で言った。

つづく
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