聖華の夜に

□契約〜転入生〜
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生徒が皆ソラに注目する。聖華もソラをみる。
ソラ「聖華!オレだよ、ソラ!」
劉輝「ソ、ソラ・・・・座って座って」
ソラの隣の席で劉輝がいう。
聖華「そ・・・ら・・・。まさか・・」
岩鉄「ソ、ソラ。とりあえず座ってくれるとありがたい」
ソラ「・・・はい」
小さく返事をして、ソラはしずかにいすに腰をおろした。
岩鉄「はい、彼女は中国からきました。みんな仲良く・・・」  バキッ
岩鉄の手元から小さな音が聞こえた。岩鉄の手は白くサラサラした粉で汚れている。状況はこうだ。黒板に聖華の名前をかこうとチョークをもとうとした。が、岩鉄がチョークを手にした直後、チョークは岩鉄の手の中で折れた、というわけだ。
岩鉄「あ・・・あれぇ?」
「でた〜。がんちゃんの怪力ぃ!」
生徒の中の一人がいう。そして皆が笑う。
岩鉄「あはは〜。また割ってしまった・・・。こでで春から200本目・・・」
劉輝「か、数えてたの!?」
来夢「さすがだね・・・。あたしちょっと引いちゃった」
みんなが笑う。
岩鉄「そ、そりゃ〜。弁償しなきゃいけないからね」
劉輝「なんじゃそりゃ」 来夢「わけがわかりません」
ソラ「・・・・」 紫陽花「・・・・」 聖華「・・・」
みんなが騒いでいる中、ソラと紫陽花、そして聖華だけが黙っていた。
岩鉄「さて、まぁみんな仲良くしてあげてください」
聖華「よろしくお願いします」
―――ソラ・レニティー
岩鉄「じゃぁ聖華さんは水月さんの隣の席で」
―――やった!
水月は心の中で叫んだ。
聖華は席へと向かった。
キーンコーン
岩鉄「あ|、おらん話ししてたから終わっちゃった。じゃぁみんなまた」
来夢「やった〜!サンキューがんちゃん」
岩鉄は教室を出て行った。
岩鉄はみんなと歳が同じなうえ、こんな優しいところがあるため生徒には人気がある。
岩鉄がでていったあと、聖華のまわりには人が集まった。
「聖華ちゃんよろしくねぇ」
「聖華さんって髪の毛キレイだね」
みんながいっきに聖華にはなす。
聖華「よろしくね、みんな」
聖華は笑顔でそういうと水月の手をとり歩き出した。
水月「あ」
劉輝「あ」
向かった先はソラと劉輝のとこだった。
聖華「ソラくん。ちょっときてほしいんだけど・・・」
ソラ「・・・わかった」
聖華と水月、そしてソラは教室をでた。
劉輝「あ、まってよみんな」
劉輝は3人のあとをおった。
紫陽花「・・・・聖華・・・さん」
紫陽花はつぶやいた。

つづく
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