聖華の夜に

□契約〜水魔法の使い手〜
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聖華「ソラは『水』の国の一級魔法使い・・・のはず?」
聖華がチラッとソラをみた。
ソラはなぜか勝ち誇ったような顔で聖華をみる。
ソラ「はっはっは!オレはあのときから修業して修業して修業しまくったんだ!そんで、今は特級さ!」
聖華「・・・10年経ってたったの一級・・・」
聖華がボソッとつぶやく。ソラは少し頬を赤く染め下をむいた。
ソラ「う、うるせぇ」
劉輝「ソラ・・やられたわね」
ククッと劉輝がソラをみて笑った。
聖華「そういえば・・・劉輝ちゃん・・だっけ?」
劉輝「はい!水野劉輝とは私のことでございます!!ちなみにちゃんはいりませんよ♪」
やけにテンションが高い劉輝。聖華は苦笑をうかべて劉輝をみる。
聖華「あなた、ソラが魔法使いって知ってるようね。どうして?」
ソラ「あれ?オレいってなかったっけ?劉輝はオレの双子の妹」
劉輝のかわりにソラが答えた。
聖華「・・・ってことは、例のソラの契約者ってこと?」
ソラ「そういうこと!まぁ、似てないのはしかたないしな。魔法使いと人間だし。本物の兄弟ってわけでもないかんな」
聖華「あのときいってくれたように、元々決まってたこと、ってことね」
ソラ「そうそう」
水月「ワケわかんない〜」
話しが着々と進む中、水月だけが話しについていけなかった。
ソラ「お前はんなこと知らなくてもいいんだよ」
水月「えぇ〜」
ふてくされる水月。そんな水月をみて劉輝は小さくクスクスと笑った。そしてチラッと時計をみた。
劉輝「!!ねぇ、みんな。授業はじまっちゃうよ〜」
劉輝がソラの横に立ち言った。
ソラ「んなもんサボればいいだろ?」
水月「そうそう♪」
さっきまでふてくされていた水月。いつ立ち直ったんだか・・・。
劉輝「でも〜・・・・次の授業ガンちゃんの授業だよぉ」
劉輝の言葉に一瞬沈黙が走った。
ソラ「・・・それは真か」
劉輝「ま、真じゃ」
ソラ「それなら出なきゃソンじゃん!!いくぞみんな!」
水月「了解!!」
劉輝「右に同じ!!」
聖華「え?え?」
勢いよく教室を出ていく3人。教室には聖華だけがとりのこされた。
―――なんなんだこの3人は。。。コロコロと表情をかえて・・・
   こんなに水月とソラは明るかったっけ?
聖華は不思議そうに思いながらも教室をでた。

つづく
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