聖華の夜に

□思い出〜ソラと劉輝2〜
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ミカン「おはようソラぁ。って、あれ?セイカもおるぅ。どうしたの?こんな朝早くから」
ミカンがソラとセイカのもとへかけてきた。ミカンの後ろにはキレイな女性がたっていた。彼女もキレイな水色の長い髪をしていた。
セイカ「ソラを見送りにきたのぉ」
ミカン「朝早くからやるねぇ」
セイカ「ミカンはどうしたの?」
ミカン「ソラを人間界に送るためにお母様をつれてきたのぉ」
ミカンは後ろをみた。
ソラ「!!ランカフィーナー様!!お、おはようございます」
ソラが頭をさげた。
ランカ「お、おはよう、ソラ。ミカン、あなた走ることないでしょう?はやくてついてけないわ」
ミカン「お母様が遅いだけだよぉ」
ランカ・フィーナー
彼女はミカンの母親、そして『水』の国の王である。
セイカ「おはようございます。ランカ様」
セイカがスカートのすそを両手でもち、上品に挨拶をする。
ランカ「おはよう、セイカちゃん。朝早くからえらいわね」
セイカ「お褒めの言葉、光栄です」
ランカがニコッとわらい、それにつられてセイカも笑った。
ミカン「お母様、早くソラを人間界に送らなきゃ。時間がすぎちゃう」
ミカンがランカの服をひっぱり、せかす。
ランカ「はいはい。
    準備はいいですか?ソラ・レニティー」
ソラ「はい」
ソラは真剣な表情で言った。
ランカ「わかりました。では、はじめましょう。
    ミカン、セイカ、さがってください」
ミカン・セイカ「はい」
ミカンとセイカは少しふたりからはなれた。
ランカは両手をソラのほうに向ける。
ランカ「『清き水よ!
     この水に生まれし使徒を、人間界へと運びたまえ!』」
ランカがいうと、ソラを中心に青色の魔法陣が現われた。
ランカ「『なんじ、水の使い手、ランカの名の下に!
     ウォータールーズ!』」
そらのまわりの魔方陣からうすい青色のヒカリが上へのびた。ソラをかこうように。。。
ランカ「ふぅ、ひとまずこれにて終了。
    あとはソラ、あなたにまかせます。契約者は自分で探しなさい」
ソラ「はい」
セイカ・ミカン「じゃぁね、ソラ!」
ソラ「またな」
ソラがヒカリとともに消え、魔方陣も姿を消した。
セイカ「いっちゃったね・・・」
ミカン「そうね。次はあたしたちだね、セイカ」
セイカ「うん・・・」
ランカ「・・・幸運を祈るわ。ソラ・レニティー」
ランカがソラをみてつぶやいた。


つづく
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