Un librodi bugiardo

□いや、あの、可愛いって褒めてなくね?!
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「で、何なんっスかコイツ」



瞳孔全開変態男を倒した金髪ナイスバディーは睨むように此方に視線を向ける。
うん。
視線だけじゃない、めっちゃ指差されてる。





てか、
その足元の男は放置ですか?!





「名乗るっス!晋助様に近付く輩はこの来島また子がっ!!」




拳銃を向け標準を合わせ撃つ準備は速い。
だけど、




「それだけだ、」












気付けばまた子の額に、安全装置を外した、
引き金を弾けば真っ赤な花が咲く拳銃が突き付けられていた。



(え…?)

また子が自分が置かれてる状態を把握するまで数秒。
把握すればするほど顔色が悪くなる。
((怖いっ…))

また子は殺気に当てられ顔色を悪くし、冷や汗を掻いて震え、
恐怖に染まった瞳で此方を見る。
怯える揺れる瞳がキラキラと反射する。










「幾ら自分の船にいるからといって、油断しすぎだ。取り出すのと標準の合わせが遅い、今三回は死んでる。」









殺気を消し額から拳銃を離せば、重力に従って落ちるまた子の体。
そっと、受け止めてやれば手を叩かれた。



「ムカつくっスアンタ」
「どうも。」



ニコリ、と笑えば来島また子は脱力して床に転がる。
だらしないが体に力が入らないのだろう。



「また子、行儀が悪いでござるよ」




次はサングラスの男。
この男は俺も知ってる。

「拙者は河上万斉でござる」

「さっきぶりだね、誘拐犯さん?」



クスクスと笑えばサングラスの奥から伝わる殺気に頬が緩んだ。

懐かしい、




懐かしい心地好い殺気。




思わず高杉の刀に手を添えれば、駄目だ、と謂うように抑え込まれる。

「ドMは大人しくしてろ」
「うっせぇドS」

昔もよく、
彼にストッパー役をやらせていた。
暴走する神無月を止めるのは高杉。
暴走した高杉を止めるのは神無月。といったように、だ。



もう、
いつの思い出か、解らなくなってきているに鮮明に思い出されるあの頃。
瞳を閉じれば笑い会う彼等の姿。
一体いつから変わってしまったのだろう、
あの時はまだ、繋がっていたはずなのに、、




「おんやぁ?随分と可愛い子連れてきたじゃぁないかぃ?」


声の方へ向けばあの有名な人斬り似蔵。


いやおいまてや、




「アンタ目が見えないだろ」
















可愛いなんて、誉め言葉じゃぁねぇー!!
(だって、俺は男だし)
(本当に可愛い奴だな)
(晋助さんうるせぇっ!!←)
(晋助だろ?刹那?)
(うぅ……。)


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