日刊knows過去ログ
□日刊knows第8号04/13
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昨日の電車の帰り道での事だ
いつもどうり蘇我から内房線に乗り換えて帰宅する途中であった
その内房線が途中で止まってしまったのである
車内放送によると線路内に人が立ち入っているとの事だ
みんな知ってると思うけど電車でよくある人身事故って、あれほとんど自殺なんだよね
だから昨日、内房線の線路内に入った人もほぼ間違いなく自殺しようとしていたんだ
なのになんだ?
そのアナウンスが流れると車内には「またかよ」的な雰囲気になった
そして車内では若干イライラした口調で「今、電車止まってる」といった電話をし始めた人もたくさんいた
自殺をしようとした人がいるという事をリアルに実感させられる場面なのになんだこの「他人事」の空気は
奴らはわかっていないんだよね
人が自殺をするってどれ程のことなのか
人って本能的に生きようとするものなのに、その本能に歯向かう程の壮絶な絶望や悲しみを味わった時に自殺という行動に出てしまうのだと思う
でも考えてみよう
人間以外で自殺をする生物っていないよね
飼い主に虐待され続けた犬だって自らの命を絶とうとするなんて考えられないだろう
人間だって原始時代だったら絶対自殺なんてなかったはずだよね
まぁ戦国時代の武士がやる「自害」とか「切腹」とかは別の話になるけど、少なくとも人間が自殺というものをするようになったのは社会を作り出し、その上で生活するようになってから自殺という概念が生まれたのだと思う
自分達がどんなに辛くても自殺をしようとしないのは、生きていて楽しい事があることを知っているから
日本では毎日人身事故が起きているけれど、それは人生を幸せに生きれなかった人がたくさんいるということだ
だからもしそのような事故で電車が遅れたとしても、ただ迷惑だなと思うだけでなく、今までの文章を思い出し、そうゆう人達がいるという事実に関して考えてほしい
そして今自分が生きていられるという事におおいに感謝してほしい
(END)