Real Vongola Story
□能力【チカラ】を有する者達
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《あーこちら生徒会ー。生徒会ー。只今緊急事態につき、生徒全員教室ひっこめー。これは警告だからなー。無視して怪我しても責任はとんねーぞ》
そんな校内放送をかけながら、(といってもマイクを持って言いながら廊下を走ってるだけだけどな。)各教室を回り、一人の幼なじみを探す俺、風間錫(すず)。
俺は生徒会副会長であり、今探しているのが生徒会会長。
何故探しているかと、理事長に呼ばれているから。生徒会長が暴れてるって情報が入ったのもあるけどな。まぁそれは珍しくねーんだ。
俺もアイツも不良だからな。
生徒会は完全に武力政治状態ってわけだ。
そんなだからアイツを相手すんのは大変だし(面倒だし)正直探したくないんだけど……そうもいかねーから厄介だ。あーあ。
にしても何処にいやがるんだか……。
一階の教室は全部回ったし、もう授業なんて二時間も前に終わって放課後だから部活生や暇つぶししてる連中数人しかいないのに。
………あれ、ちょっと待てよ。
部活生は結構残ってるはずだ。
この二階には吹奏楽部が練習として使える教室が三つある。
吹奏楽部は人数が多いから三階にもあるけど…ウチの学校で
唯一実力のある部活である吹奏楽部は真面目でサボる奴が一人もいない。だから三階の教室だけで全員が練習するのはあり得ないはずだ……かなり窮屈になるんだからな……。
それに落ち着いていると上の方からいつもより大きな音で楽器がきこえてきた。
あり得ないことが起きてるらしい。
つまり……
生徒会長はここにいる…。
と見て間違いないようだ。