teamKillerZekusu(小説)
□再会
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俺は桜田高校に通う男子高校生、佐野琢磨
ここは中学時代の友達と受験し、合格したため一緒に通っている
俺の両親は俺が10歳の時に亡くなっており僕自身も10歳より前の記憶がない
義両親いわく両親を失ったショックによるものらしい
「よぉ、朝からパンツ様が俺にめぐみを授けてくださった。目の保養になったぜっ」
朝からムードをぶち壊したのは紛れも無い中学時代の友人、田中 正明
「ハイハイ、ヨカッタデスネシャチョーサン」
「なんだよ、しけた面しやがって、何かあったか?」
何かあったのかと聞かれると否定できない
ゆうべはまた変な夢をみた
この頃よくこの夢をみる
内容は自分は何もない道をひたすら歩き続けると一人の黒髪ポニーテールの女の子が現れれる
そして話しかけようとするのだがいつも逃げられる
しかし一つだけ気になることがある
女の子の逃げるときの表情だ
「おい、どーした?いきなり黙って」
正明の声で目が覚めた
「いや、なんでもない」
「ホントかあ〜?俺は付き合いが長いから表情でばればれだぞ?まあ、何があったか知らないが頑張れ」
「ああ」
そうして今日も普通の学校生活が始まる、、、はずだった
そおいえば今朝ケータイを家に忘れてきたことに気付いた僕は
「わりっ、ちょっとケータイ家に忘れたから取りに帰る、先に行ってて」
「しゃーねーな、遅刻すんなよ」
と言ってお互いに別れた、、、
−−−−−−−−−−
家に着きケータイを無事カバンにしまうって時計を見るとあと15分で学校が始まるところだった
「やっべ、急がなきゃ!!」
慌てて学校まで走りだした
校門まであとちょっとというところの道の角を曲がろうとすると
どん!
誰かにぶつかったようだ
「大丈夫か?」
いきなり声をかけられた
それはとてもキレイな声だった
そお、例えるならば小鳥がさえずるような、、、
おもわず聞きとれていると
「お前はっ!」
驚愕した声で言われた
「いえ、こちらこ、、、」
僕もとっさに女の子の顔を見た
あれ?
どこかで見かけたことがあるような、、、
この子は夢のっ!?
「っっ!!」
ばかなっ!!と思った刹那
「今まで何してたんだっ!?」
と言い残し走り去っていった
「、、、え?」
あの女の子はたしかに夢に出てくる女の子だった、、、