02/04の日記
21:42
悪女による悪女への復讐
---------------
わたしは、あの子が憎いのです。
わたしから世界を奪ったあの子が。
わたしは、普通の女子高生だったんです。
普通の幸せが、あったんです。
わたしはただ、近道をしただけ。
あの子は、わたしに包丁を突き立て、狂ったように笑ったんです。
「これで私はあの世界に行けるのね、神様!」
わたしとあの子は、白い光に包まれました。
わたしは、あの子が憎い。
わたしの世界を、返してください。
カミサマはわたしを見て、可哀想だといいました。
わたしは詰め寄りました。
あなたがあの子に吹き込んだの、と。
カミサマは違う、といいました。
あの子を愛したもう一人の愚かなカミサマが、あの子に持ちかけたのだと。
生け贄を捧げれば、望みを3つ叶えると。
―…ふざけるな。
カミサマはいいました。
―お前の願いを叶えてやろう。
―復讐の、チャンスをやろう。
―あいつと同じ世界に送ってやる。
―だから、俺を。
―楽しませろ。
わたしは、了承しました。
わたしは、カミサマに約束させました。
―1つ、わたしを彼女のいる世界に送ること。
―2つ、わたしにその世界の知識をもたらすこと。
そして、3つ目は。
―わたしの容姿を変えること。
捨て去りたかったんです。
もうあの幸せには、戻れないから。
だからわたしは復讐しましょう。
あの子から全てを奪ってみせましょう。
そのためなら、わたしは何だってやる。
絶対に。
『待っていてね、わたしの元親友。』
エメラルド色の瞳と金色の髪で、わたしは静かに泣きました。
きっと、最後の涙を。
―――――
後味悪っ!
なんだこれ、なんだこの話。
☆コメント☆
[刹那] 02-04 21:45 削除
これでハトアリ、見てみたいです!
[陽兎] 01-11 22:44 削除
連載か中編で見てみたいです
前へ|次へ
□ コメントを書く
□ 日記を書き直す
□ この日記を削除
[戻る]