Red Storm

□‐第3章‐
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ふぅ・・・・疲れた

またか・・・・もう何度目だろ??

「出てきな」
現れたのはどこにでもいるような男。




・・・・・否。普通じゃなかった。雰囲気が、一つ一つの行動が、何より目が。
宝石のように輝く目。目の前の男は深い蒼。

「アタシに何の用だよ」
「ふふ・・・・そんなに警戒しないでくださいよ。今日は挨拶に来ただけですから」
「挨拶??」
「ええ。



   はじめまして“蝶”(バタフライ)」
「....っ!!てめぇ!!」
身に纏うは殺気という名の刃。
「僕は蒼弥。“Bloody jem”の一員ですよ」
彼は笑う。無垢に、楽しそうに、嬉しそうに、そして不気味に。そのキレイな目を細めて、彼は笑う。
「僕たちは君達が欲しい。


  仲間を失いたくないなら頑張ってくださいね」
無邪気な笑みを残し消えた。髪の毛一本残さず。







どれだけの時間がたったのか分からないくらい莎茄はそこに立っていた。
「なぁアタシはどうしたらいい??お前の仇をとることと仲間を守ること。どっちを優先させるべきなんだ??」







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