ミジカイユメT

□詩集
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【夜空と深海】





流されて、

流されて 流されて

流されながら 夜空を見つめた

星一つ見つからなくて

月すらも隠れてる

前の見えない真っ暗な夜

何処に向かってるの?




昔はいつも前にしか興味がなかった

自分の歩く道の先に

何があるのか

ただそれだけのために

真実が知りたかった



流されて、

流されて 流されて

流されながら 海の中を見つめた

漂う魂は血に縛られ

沈む体は闇に捕えられた

前の見えない真っ暗な海

何処まで流されればいい?




今はいつも後ろばかり見てる

もう前が見えない

眩しすぎるから

中途半端に知った真実は

自分の首を絞めただけ



流されて、

流されて 流されて

流されながら 夜空を見つめた

星なんか一つも無くて

月にまで見捨てられた

前の見えない真っ暗な夜

何処までも追いかけてくる夜




流されて、

流されて 流されて

流されながら 自分を見つめた

見つめ返すことが



出来なかった














●炙邏の心●
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