book

□変態彼女
1ページ/1ページ


※すごくギャグです










「好きよ、家康っ!」


彼女の朝は告白から始まる。

今日も忠勝と朝の稽古に励む家康に背中から抱きついた。



「おはよう、名無し。」

「あぁっ、今日もいい筋肉ね家康っ!」


回した腕で腹筋を撫で回す。

擽ったいのか家康は肩を震わせて笑うが彼女を引き剥がす気配はない。



「ははっ、擽ったいぞ。」

「いい声…っ、もっと聴かせて!」



厭らしく顔を歪めた名無しが家康の胸筋に手を伸ばす。


家康からは見えていないが大層変態な顔をしていた。

それを見た忠勝は慌てて主に機械音で危険を知らせる。



「なんだ忠勝?逃げろ?敵が来たのか?」


だが鈍い家康には何も伝わらない。

必死に忠勝は機械音を上げるが名無しの魔の手はすぐそこまで迫っていた。



「後ろ?後ろに居るのは名無しだけだろう?変だぞ、忠勝。」

「そうよね〜。さぁ、家康!いい声で鳴いてねっ!」





そこに一人の女中が姿を現した。


「家康様、朝餉の時間です。」

「そうか、すぐ行こう。」



音にすると正にスカッ、と家康は名無しから抜け出した。

忠勝は安堵の溜め息を吐いた。





「ざ〜んねん。また明日ね、家康。」

「何がだ?それより早く行くぞ、忠勝、名無し!」




「は〜い!」


二人の返事と機械音が重なった。












さぁ明日の家康の運命はいかに




end
--------------------

続く…のか?

ギャグっぽくしたけどそんな面白くないな




.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ