Syugo-kyara!
□ラブ・フラゲ
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りまちゃんと目が合うと、なぜか僕はすぐに逸らされる。
でもその瞳はまたすぐに僕の元にかえってきて、
瞳と瞳が再びリンクすると、僕の心は彼女の視線で射抜かれてしまう。
*
「りまちゃんってさ、」
「?」
「僕のこと、好きなの?」
―ラブフラゲ!―
「…ばかみたい」
「好きなんでしょ?」
「…なにを根拠に、言ってるのよ」
「ふふっ、りまちゃんさ、僕のことよく見てるよね。」
「…!」
「あ、やっぱり…図星だった?」
「みっ、見てないわよ。あなたのことなんて。」
「でも今日一日で、体育の時も、教室移動のときも、数学の授業中まで目合ったけど。」
「…」
そう言うとりまちゃんは黙り込んでしまった。
機嫌を損ねちゃった?それとも怒らせちゃった?
いや違う。彼女は多分怒っていないし不機嫌でもない。
何も言われなくとも、少しだけ感じるりまちゃんの心の内。
「ごめん、恥ずかしいよね。でも僕が気づいていないとでも思った?」
「ふん、なぎひこのいじわる。」
ちらちらと目が泳いでいる。
頬っぺたをほんのりと赤く染める彼女は、
感情がすぐに表に出て本当にわかりやすい。きっと素直なんだろうね。
あぁ、今すぐにでも彼女の気持ちを手に入れたい。
僕から見る限り、りまちゃんが僕に恋をしているのは、どうやら間違いないらしい。
「そうかな?別に普通だけど…」
「うそ。なでしこの時はすごく優しいもの。でもなぎひこの時はいじわる。」
「じゃありまちゃんはいじわるな僕のことなんて嫌いなんだね…」
「…べ、別に、嫌いとまでは言ってないけど…。」
「じゃあやっぱり好きなんだ?」
「…!も、もうっ…なぎひこのいじわる!」
ちょっと遊びすぎたかな。
だって、りまちゃんって可愛いからつい、
いじわるしたくなるっていうか…。人間の本心かな?
それとも僕の本心かな…?
「なんでそんなにいじわるなの?なぎひこはあむには優しいのに。」
「それは…好きだから?」
「やっぱり。だと思ったわ。なぎひこはあむが好きなのね。」
「ははは、違うかな。りまちゃん本当に鈍感だね。僕が好きなのは―」
このあとりまちゃんが見せた表情に、僕が虜になったのは言うまでもない。
僕も僕で、本当に君にぞっこんだったらしい。
君のハートは全て僕のもの。
好きだから。
―ラブフラゲ!
end
もともと拍手文だったため台詞メイン。
でも、改めて(ラブフラゲなぎー)をちゃんと書きたい。