short

□悪魔
3ページ/4ページ



「…知らなかった」


「フッ…


俺の気持ち伝わった、


ということか?」


「蓮二はあたしのこと…


っ…。」


「それ以上いうな…。」


「……蓮二のキス、」


「嫌いじゃない、


とお前はいう…」


「…お見通しですか。」


「その顔…


他の奴らに向るな…?」


ちゅっ


「…うん」


…あれ


何か突っ込むの忘れた。


蓮二ってキス魔……


「まだ4回だが…。」


「っ…


声に出してたかな…?」


「いや…


それよりキス魔とは…。


今まで押さえてきたのが
爆発しただけだ。


今まで何回してやろうと思ったことか…。」


「…。」


「いつキスしたいと思ったかって…?」


「……。」


「キリがないが…


お前がリップクリームを塗っているのを見た時、


お前が授業中寝てる時、


そういえば着替えてる時もよかったな……。」


「っ…!」


「その顔たまらないな


ちなみに俺が見たときは


上下ピンクの……。」


「−…!」


「だが、もう覗く必要もなさそうだな。」


「……はい…?」


「真正面から堂々と…」


「蓮二のバカッ!」


「それは…、


最高の褒め言葉だな。」


「し…死んでしまえ!」


「綾香と一緒ならな


死んでも離さないが…」


も−…


彼には敵いません……。


多分これからもそんな彼に付いていくのかな、


と密かに想った綾香だったのでした。


「…上等だ、綾香。」

「勝手に聞かないで…−」


←next アトガキ
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ