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□仔猫な彼女
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亜久津は、


動揺して動けなくなった


「あ…あっくん


どうしたの…?」


その言葉ではっとなるが


本人には言えず、


黙っていると…。


「…何か気に入らない?」

「そ…そうじゃねえ。


何でもねぇよっ」


「なにそれ。」


…恐ぇ。


黙ってなんかられっか。


「……いや悪ぃ、


言っとくぜ。」


「……。


言いずらいの?」


「………」


「何でしょうか?」


すると亜久津の手が


綾香の胸のリボンの辺りにきた。


「あっ…くん?」


戸惑う綾香を無視し、

服を首いっぱいまでたくしあげた。


そして、


見えていたものを隠す。


「…誘ってんのか、」


その一言で、


自分の谷間が彼に見えていたことに


気がついた。


「っ−…!」


恥ずかしさで悲鳴もなく


即あひる座りにする。


もちろん亜久津から離れて座りこみ、


自然と両手を胸の前でクロスさせる。


しかし…。


その姿を満足そうに見てる亜久津に気がつかない。


一方彼女は気まずくなりたくないため、


彼に話かけた。


「教えてくれて、


ありがと……。」


「けっ…


他の奴等に見られたら


そいつら殺るかもしんねぇからな!」


「……。」


「他の男に気を付けろ?


てめぇ…可愛いからな」


「…はい?」


「なっ…


なんでもねぇよ!」


「あっくんってば…。」


亜久津は少し怖い顔で、


綾香を見ている。
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