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□プレゼントは…
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今までの恐怖と安心感が急に
わたしの脚をおそった
「(フラ…ッ)」
「おっと…」
足から崩れおちるところを支えてくれた彼
もちろんその前に助けてくれたのも彼
やめてよ……
そんな特別な扱い受けたら
期待しちゃうじゃない…
「……綾香」
「ど、どうしたの…?」
「貴女を襲いたい」
「…へっ!?
何をそんな真面目な顔で……
キャァッ//」
柳生は午前中で人がいない駅前の様子を伺うと
彼女をお姫様抱っこした
「姫は黙って連れていかれて下さい?」
「けど比呂……んっ//」
柳生はいきなり深いキスをすると
瞬く間に昼間でも人が少ない路地裏に
綾香を連れ込んだ
「比呂士……?」
彼はとてもイラついた様子で
少し怖い
綾香を下ろすと
彼の両手で
バンッ
と壁に追いやった
「ふぅ…
いったいわたしは何をしているのでしょうね……」
「……どうしたの?」
と甘えた声と同時に
腕の裾をチョコンとつかむ彼女
「貴女っていう人は…///
そんなんだからナンパされるのですよ」
「え?」
首を傾げる
パッチリの目で上目遣い
「…そんなものをわたし以外の男に見せるのは
もったいない」
チュッ
頬に唇が降ってきた
「んっ…//
どうしちゃったの…比呂士?」
いつもと違う紳士に
すっかり怯えてしまった綾香
だがもう抑えられない柳生
「申し訳ないが…
愛している貴女が男にキスをされて
黙ってみてられるほどわたしは心が広くない」
綾香の顔の左右においていた手を柳生は
1つは腰に
もう1つは首に降れると
そのまま容赦なくキスをする
「っ…//
ふぁ…比呂士っ…
んんっ……ん」
息が続かず彼の胸をコツンと叩く
それになぜか気をよくした柳生
ふたたびキスをする
「…だいたい貴女は可愛すぎます
少しは自覚しないと
襲われますよ」
「んっ…もう襲われてるんじゃないかな……?」
ドキッ
彼女はほんとに無意識…?
彼女の涙目をみると
実はもっと貴女を襲いたくなる
「ふぅ…綾香の困ったような
助けてといわんばかりの表情は…
男に喜ばれるだけですよ?」
「どういうこと……?
ひゃっ///」
首筋にまた唇があたる
「その涙目と
貴女の仔猫のような甘い声には……
とてもそそられる」
「っ比呂士!//」
「そうそう
その顔もですよ?」
チュッ
「むぅ…紳士のキス魔」
「おや?
うれしい褒め言葉ですね」
「やっ…ん
褒めてないもんっ///」