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□幼なじみ
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今は12月の真夜中…


俺の横では幼なじみの綾香が寝ているが


…俺は寝付けねぇ。


冬休み中の合宿の最中で


疲れているはずだが


こいつのせいで……


ただ青学にはマネージャーがこいつ1人しかいねぇ


から気の毒だと思う…


「綾香は今夜この部屋を使っていいぞ。」


と言われたときの


あいつの顔。


無視できたやつはいなかったはずだ…


結局幼なじみの俺が


綾香と一夜過ごすことになったが、


それが眠れぬ原因となってしまった…。


数時間前、


綾香目当てで部屋に遊びに来るメンバー…


さりげなくこいつの近くに座ったり


引き寄せようとするやつはいたものの


綾香は俺の手を離さなかった…


幼なじみの手を……。


お決まりの怪談も始まり


さらに綾香の手に力がこもった。


怪談話が苦手なところも昔から変わらない。


ギュッ


……っ!


力がこもった手がなくなったと思ったら


俺の腰に細い腕が…っ


バチバチッ


痛々しい視線感じるが


気のせいじゃねえな。


優越感に浸ってる俺…


しばらくして話も終わり


メンバーもそれぞれ部屋に帰っていった。
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