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□幼なじみ
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奴らが消えた直後、
一瞬離れていた細い腕が
また俺の腰に戻った。
再びこいつに抱きしめられてる状況だ。
「薫ちゃん、お願い……
1人にしないで。」
俺は見つめられる。
ッ……。
なんなんだ、
この心臓の痛み…。
原因はわからないが
気がつかない間に
綾香を力いっぱい
抱きしめていた。
「1人になんかしねぇ、
安心しとけ…。」
チュッ
軽く触れるだけの
キスをする。
「か…薫ちゃん」
「もう寝とけっ。
明日も早いんだ」
「っ…そだね。」
こんなことがあり、
俺は眠れずに……。