黒執事
□第6話
1ページ/7ページ
どさっ…
「坊ちゃん、ヴァルツ様。本日もお手紙が届いておりますよ」
「もう社交期も終わると言うのに暇人共め。
くだらない舞踏会に夜遊びの相手捜し…ロンドンはロクなことがない」
『まぁまぁ、そう言わずにさ。彼らにとってはそれすらもお仕事なんだし?
僕としては社交期は仕事しやすくて大歓迎だよ』
「殺害依頼書を読みながら言うな。
まったく…ん?…これは……」
『あ、僕にもきてるや』
飼い主である女王からのお手紙は
愛猫への"お願い"であり、
番犬への"取って来い"なのだ