ぬらりひょんの孫

□第六幕
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浮世絵町東口


とある繁華街


「あぅ…うぅ……ん」


声をあげる女が1人


「何してんだ、そこで


けっ…おめーらがいるからこの街は…」


懐中電灯を手にした見回りの警官


「!?…な、なっ……」


ふと言葉が途切れる


グチャッバキィ…


「ギャアァアァア」


夜の繁華街に悲鳴が響き渡った


「相変わらず…」


そこにやってきた1つの影


「"猫"を喰うのが好きなネズミだな…旧鼠」


呼ばれた先にいるのは、


「ボス〜…そんな言い方はナイでしょ…


それがボクの"悪行"なんだから」


口元を血で汚したホスト風の男



ボスとは誰のことなのか


不穏な影は確実に動きだしていた


歯車が廻る、廻る


噛み合わない歯をそのままに


そこからすべてが歪みだす


気づかないうちに崩れゆく
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