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□第83Q
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「お前…帝光の白崎か?」
病院のロビーにある自販機で飲み物を取りだしてから振り向く
その先にいたのはコート内でなら見覚えのある姿
『……昭栄の木吉鉄平』
先述した通り、ここは病院
いる理由なんて一つしかない
『故障か?』
「ん?あぁ、膝をちょっとな」
手近なソファに座ると少し間を空けて木吉鉄平も座った
「白崎はなんでここにいるんだ?学校は?」
こいつ本気で言っているのだろうか
俺が怪我したことを知らないのか?
だとしてもこの時間にここにいたら考えつくだろ…ただの嫌味か
『ほとんど行ってねぇよ。悪童にしてやられたからな』
「……そうか」
逸らした目線の向こうにはどんよりと曇った空が広がっていた