黒執事

□第4話
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「来たぞ!撃てェエエ!」


ドドダダダダ…


『手荒い歓迎だね』


入った瞬間に銃声の嵐


すぐさま僕は右に跳んで回避した


シュパパパパッ…


跳びながら僕はナイフを取り出し投げつける


「「ぐあぁあっ」」


それは構成員の銃口に刺さり、暴発


それによって構成員は手を負傷した


これで物は持てないし、持てても力は半減


「…のヤロー!」


するとそれを見た他の奴等が斧を手に向かってきた


『しょーがないなー…僕が直々に遊んであげよう』


本で描かれる死神が持っていそうな大鎌を手に持つ


ズッ グシャアァア…


向かってきた奴等をあっさりと斬り殺す


おかげで真っ赤な鮮血が部屋中に降り注ぐ


『ふ…おわっちゃった。


よそ見なんて余裕だね?』


死体や血に気をとられているうちに残りの奴等も全員殺す


この部屋にいるのは僕と、


息絶えた人間だったモノ達


『あーぁ、みんな死んじゃった』


赤い紅い血溜まりの上を歩いて次の部屋へと向かう


ギィィィ…


ゆっくりとドアを開くと先ほどよりも少し広い部屋


「「いたぞ!殺せ!」」


その声と同時にマシンガンが炸裂する


冗談抜きに"銃の雨"だね、これは


そんなことを思いながら走って銃弾を避ける


「ちっ…チョコマカしやがって!」


チョコマカって…逃げ回ってるみたいな言われ方だな


ま、そんなこと言ってられるのも今のうちだよ


パァンッ…


腰のホルスターから黒い銃を取りだして放つ


照準は…部屋の明かりであるシャンデリア


ガシャァンッ…


見事に命中したそれは真下に落ちる


「「なんだ?急に暗くなったぞ!」」


「「くそ…っこれじゃ見えねぇ!やられたぜ!」」


明るいところに慣れていた目は急に暗くなった部屋ではなにも見えない


慣れるまでに暫く時間がかかる


けど、僕は違う


経験や格の差でもあるけどなにより服装かな


僕はローブのフードを目深に被っていたから電気がなくなろうが変わらない


ザシュウゥゥ…


ジャンプしてデッキに飛び乗り端から斬り殺していく


「「うわぁあっ」」


彼らの目は暗闇に慣れるのを待たずして帰らぬ人となった


『……随分と静かだな。あっちも片付いたってことかな』


でも、まだ気配がたくさんある


さしずめ"切り札"といったところだろう


こっちが片付いたらセバスチャンと合流しようと思ったけど


このままどっかで見ていた方が面白そうだね


不敵に笑いながら僕は観客席を探しに床を蹴った
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