Gift
□死喰人からの呼び出し
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『…なんだ、それは』
こんにちは、三好三人衆が三男・岩成友通です。
幸村が珍しく苦虫を噛み潰したような顔で手紙らしきものを読んでいたので聞いてみると、死喰い人(デスイーター)からのお呼び出しの手紙らしい。
幸村だけでなく、ホグワーツ在校の婆裟羅者全員に届いているようだ。
─────つまり、私には関係がない。
…なんと心地好い響きなんだろう。
呼び出しに応じるのかと問えば、応じた上で全力で拒否するとのこと。
婆裟羅者達が全力で拒否しているところを想像してみた。
………想像するんじゃなかったと青ざめた。
「土曜日の深夜が待ちきれないでござるな!友通殿!」
『あぁ…。
………
……………は?
婆裟羅者でない私まで行くのか!?』
思わず声を上げる。
「当たり前でござる!
婆裟羅者ではなくとも、友通殿は大切な仲間!
共に力の限り戦いましょうぞ!」
大切な仲間なら巻き込まないでくださいっ!!
『戦う気満々なのか…』
「………市は知っているわ…」
「『!!??』」
突然、
下から………下から声がして視線を落とせば、スリザリン三年生のお市の方(呼び捨てにすると、長政に削除される)がいた。
「お、お市殿!?なぜそのような所に…」
「市は知ってる…。昔、兄様が死喰い人さん達に呼び出されて…全員倒したことを…」
「なんと、魔王が…!これは負けていられぬ…。熱くたぎりましょうぞ!友通殿!」
『…張り合うな。魔王に張り合うな!』
「これも全部、市のせい…」
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