伝説の戦士達と魔王のまとめ

□第二話
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『世界連邦州立ロウレーヤブラス学院』
神の力とも言われるトゥーラの能力者を世界政府で管理、教育するために創られた学院である。

トゥーラの能力者は国の軍の要であり、他国との軍事力のバランスを決めてしまう大切な人材であるため、世界中で子供の能力者が軍事利用される事を防ぐ事に力をあげている。
なぜならトゥーラの能力者一人は魔導師100人分に値するからである。

…余談だが、トゥーラの能力者は何故か女性が多い。
最高神が女性であることと関係があるのかも
しれない。



「…という訳で、レッドこと日和里(ひより)以下吹部レンジャー八名無事帰還しました」
ここはブラス学院の理事長室。
机を挟んで理事長と娘達八人が向き合っている。

「うむ、ご苦労。下がってよろしい」
「「はーい」」

一通り今日の任務の成果を理事長に報告した彼女等は、騒ぎながら廊下を歩いていく。

「日和里本当真面目な台詞似合わないよね」

「私笑わないように必死になっちゃった」

「ちょっと瑠奈(るな)、史汝(ふみな)!?」

「だって日和里は弄られキャラだもん」

「美羽(みう)、だもんって…」

「もう少し真面目に生きたら?」

「べつにいいじゃん、
 戦隊ものじゃ出番の少ないオレンジこと菜乃(なの)に常に冷酷ブルーこと胡ノ葉(このは)」


「なんだと!?自分はイエローでそういうのに必ず登場するからって美羽め…」

「冷酷は褒め言葉だし」

「ちょ、胡ノ葉!?」

「でも瑠奈はもう少し真面目に生きるべきだと思う」

「別にいいのっ!うるさいよ早苗(さなえ)、真面目ブラックめ。
 あたしはピンクでピンクはおふざけキャラって決まってるし」

「グリーンは天然キャラだし」
茶々をいれるのはホワイトこと唯夏(ゆいか)。

「え?私天然キャラ?」
それに史汝が疑問を投げつけ

「「うん」」
全員一斉に頷く。

「そんなことないもん」
むくぅとふくれた史汝を綺麗に無視した菜乃が言った。

「教室ついたよ」

「じゃあ入ろっ!」
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