伝説の戦士達と魔王のまとめ
□第五話
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『ブラス学院 図書館』
世界中のありとあらゆる本が納められているこの図書館は、ギネスに載るどころか一位を取る蔵書数を誇る。
小さなホールほどの館内は冷暖房完備の快適な空間だ。
膨大な蔵書は全て裏の暗室に納められていて、利用者はパソコンで読みたい本を検索して指定する。
そうすると館内の管理コンピュータにより本が選び出される。
本は転送魔法によってカウンターに届けられ、カウンターの職員のトゥーラで利用者の手に渡る。
正に科学と魔法とトゥーラの合わせ技だ。
吹部レンジャー一同は胡ノ葉もといブルーを復活させる方法を調べるため、この図書館に来ていた。
「ねー、これ見てっ!」
瑠奈が読んでいた本を日和里に差し出した。
「え?何?」
日和里は差し出された本を見る。
古い本だ…が
『家政婦は見た!神々のどろどろ恋愛事情!!』
「何コレ!?古い本なのになんで家政婦は見たなの!?」
「面白そうでしょー?」
テンションの高い瑠奈の横から覗き込んだ唯夏が一言
「昼ドラの予感だけど?」
「ちょっとそこの三人ー?遊んでないでちゃんと探すっ!」
そんな事で騒いだ三人は菜乃に叱られれてしまった。
「う゛ー…本読むの飽きてきちゃった」
「まあまあ」
「もう少し頑張って、美羽」
一方こちらは美羽、早苗、史汝。
愚痴をこぼしながらも、冥界に関する神話の本をあさっている。
「あ、これなんかどうかな?」
史汝が見つけだしたのは
「何々?…『死者を復活させて使い魔にしよう!』…いや、使い魔にしたら駄目だから」
「あっ、ホントだー。やっと見つけたと思ったのに」
「ホント史汝って天然だよねー」
「天然じゃないよっ!」
「そー言うのがすでに天然だって」
「「あはははは」」