伝説の戦士達と魔王のまとめ
□第六話
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『ブラス学院付属病院 小会議室』
吹部レンジャー一同は、皆真剣な面持ちで集まっていた。
「みんな、準備できた?」
冒頭の呼びかけは毎度恒例な菜乃。
「もちろん!」
「できてるよ!」
「お菓子でしょー、お菓子でしょー、それからお菓子っ!」
瑠奈の鞄からは出て来る出て来るお菓子の山。
少なく見ても鞄の五倍は体積があるように見える。
物理法則を無視した量だ。
「お菓子ばっかじゃん!」
堪らず突っ込む日和里。
「どうやって詰めたの、コレ…」
「瑠奈はいつでも瑠奈だねー」
今まで張り詰めていた空気は何処へ行ったのか。
部屋はあーあだって瑠奈って色気より食い気だからなぁ恋する乙女キューティクルピンク名乗ってるのにこれじゃ大食い乙女じゃん、
という空気に満たされた。
実に言いようのない空気だ。
緊張感、なし。
「やだなぁ!あたしからお菓子を奪ったらブラックピンク降臨だよ!」
わかる人にはわかるかもしれないブラックピンクについては、だってこいつら元ネタあんだもん、と可愛く膨れっ面をした黒々大魔王で許してもらおう。
「ブラックピンク?」
「そこは流すところだから史汝」
これも可愛く膨れっ面した黒々大魔王でごまかさせてもらおう。
「可愛く膨れっ面した黒々だいまおー?」
そう、可愛く膨れっ面した…くどい?