04/13の日記
22:04
お色気ピンク
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朝っぱらから地震によって起こされました。
大して揺れなかったんですけど、なんか寝れなくて五時半からずっと起きてます。眠い。
それにしても一昨年のようなのじゃなくて本当によかった…
『戦闘ヒーロー』 お色気ピンク
「オレンジ、夏だよっ!」
窓から燦々と降り注ぐ太陽の光の中で、ピンクは満面の何かを期待した笑みでそう言った。
「あー、うん、そうだね夏だね」
何かを期待した満面の笑みでそう言ったが、それはピンクの常だったためオレンジの反応は薄い。
「それがどうかしたの?」
扇風機で「ワレワレハ以下略」と言って遊んでいるレッドとホワイトの扇風機で遊ぶ会に参加していたグリーンが、その位置で顔だけピンクに向けて尋ねた。
「もー、グリーンったら鈍感だなぁ」
「鈍感じゃないよ!」
「じゃあ天然なんだからぁ♪」
「天然じゃないよ!」
安定の天然否定の天然こそがグリーンである。
「いや、そこはいいから。なに?ピンク、スイカ割りでもしたいの?」
ブルーがトゥーラと魔法で凍らせた机にちゃっかりへばり付いているイエローの顔にはめんどくさいエアコンある部屋から出たくないとしっかりはっきり油性ペンで書いてある。
「ぶーぶー、イエローってばあたしを何だと思ってんの?」
「「食いしん坊。あ、ハモった!」」
途中参加はブルーと
「花より団子でしょ」
ブラックでお送りしている。
「なんでブラックとブルーまで参加するの!?」
「近いからだよ」
「物理的にね」
なるほどたしかに、ピンクの隣はブラックで、ブルーとイエローの吸い付く氷机は手を伸ばせば届くくらい近い。
「まあまあー」
「で、なにしたいのピンク」
このホワイトとレッドは扇風機に飽きたのかもしれない。
行動が小学生じみているが、扇風機を見て宇宙人宣言をするのはDNAに刻まれた行動である。
「うう、やさしいのはホワイトとレッドだけだぁ〜。あのね、海に行こうと思って」
『『海??』』
これには全員が聞き返した。
その声は賛成してるようにしか聞こえなかったので
「海!てことで30分後に水着もって集合ね!」
明日じゃなくて今日なあたりがピンククオリティー。
〜30分後〜
「近くのとこでいいよね?」
「うん」
「じゃあ手、繋いでね。テレポート!」
輪になって手を繋いだレンジャーたちは、一瞬にして部屋から掻き消えた。
白い砂、まぶしい光、光を反射してきらきら輝く水、水、水。
「う」「う」
そこはつまり
『『うみだぁああ!!』』
レンジャーは水着の上に羽織っていたパーカーなどを脱ぎ捨てる。
もっとも彼女たちの水着は普通の洋服のように見えるものだったので、大して変化もない。
「え?なんでピンクビキニなの?」
フリフリのビキニのピンク以外は。
皆そういったこれぞ水着!な格好ではないためぶっちゃけ浮いている。
「それはほらぁ、お色気ピンクの宿命?」
「え、ないわ」
うんナイナイ、とブルーは真顔で、しかも手を顔の前で振って全否定した。
「ブルーちゃんヒドイ!」
まったくである。
はしゃぐレンジャーにオレンジが
「真っ赤になるから日焼け止めちゃんと塗りなよー?」
『『はーい、おかーさーん!』』
「誰がお母さん!?」
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