恋次
□夏と言えば花火大会
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どうしてもついて来て欲しい、と言った友達の誘いを断れず、やって来た花火大会。
しかし、当の友達は結局彼氏と花火を見る始末。
いい迷惑だ。
よし、明日あったら思いっきりイジメてやろう。うん。
『はぁ…』
「ここ空いてんのか?」
携帯をポケットにしまい、立ち上がろうとした時、不意に横から声が聞こえ、ドカッと隣に紅色の髪の男が座った。
『Σビックリした…恋次か。』
突然のことに、桜子は驚いたように目を丸くし、隣に座った学校のクラスメイトの名を口にした。