一護
□夏休みの宿題は図書館で
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『…終わらないー…。』
コトンッとペンを机の上に置いて、のびをする。
図書室にきて三時間。
ために溜め込んでいた大量の宿題はなかなか終わらない。
さすがにためすぎたなと
自分の計画性の無さに泣きたくなったが、そんな事もいってられる状況ではない。
アタシはペンを握しめると、再び参考書と教科書を睨みつけた。
『あー…わけわからん。』
でも、どうしても理解できない数学の計算式にがあって全然進まない。
まだまだ宿題いっぱい残ってるのにー!!
『なんでxが3なの!?』
「何やってんだ?」
問題のとけない歯痒さに嫌になって、ワシャワシャと頭をかいていると、後ろからヒョッコリと一護が顔を出した。
『Σ//わ!!ビックリした…一護!!』
びっ…ビックリした…
いきなり一護が出てくるから口から心臓が出るかと思った…
アタシは咄嗟に握っていた参考書で目から下を隠した。
多分顔が赤い。
「…お前まだ宿題終わってねーのか…」
呆れたように見下ろす一護。
『だーって部活で忙しかったんだもん!!』
どーせ計画性がないですよーだ
ドキッとした自分がバカみたいで、心の中で一護にあっかんべーしてやった。
「お前いくらなんでも溜めすぎだろ。」
そんなに言わなくてもいいじゃん!!
『う"…だから、部活で忙しかったんだよー…』
アタシはわざとらしく疲れたように額に手を当て、ハァとため息をついた。
「部活馬鹿。」
『あーもぅ!!うるさい!!そういう一護は何しにきたのさ?』
幼なじみの容赦ない一言に、今心が折れそうになったよ…アタシ。
「俺は読書感想文の本選びに来たんだよ。宿題はあとそれだけだ。」
少しムキになって一護をキッと睨むと、涼しそうな顔でアタシに本を見せ隣の椅子に腰を下ろした。
『ずるい…』
ヤンキーのくせにもう終わらせるとは…一護め。